総合型選抜入試の遠隔配信型の課題

2020/08/25
体験授業の課題
総合型選抜入試・体験型の課題は,オープンキャンパスでの模擬授業,体験授
業のうち,いずれかを受講して,それらの内容を原稿用紙に800 字程度でまと
めていただきます。体験授業は,新型コロナウィルス感染症に配慮して,建築
デザイン学科のホームページに課題を載せる遠隔配信型で実施します。体験授
業の課題は,次の「2 人の建築家」の文章の内容を,自分の考えも入れて原稿
用紙に800 字程度にまとめることです。エントリー時に課題を提出してくださ
い。
2 人の建築家
20 世紀には建築の歴史にのこる多くの建築家がいた。その中でも正反対のデ
ザインをしたと思われる2 人の建築家がいた。これを建築家A と建築家Bとよ
ぶことにしよう。
建築家A は機能主義の特徴があり,建築家Bは合理主義の特徴があった。こ
の機能主義の意味は,求められる機能をもつように建築を合わせようとする姿
勢である。合理主義は,そのような個別的な建築解ではなく汎用性のある建築
をもとめる姿勢である。身の回りのものでいえば,機能主義は,足のサイズや
幅によって選ばれる靴のようなもので,合理主義は,足のサイズをあまり問わ
ない和装の草履に近いものだろう。下駄も生産性の合理主義の産物といえる。
さらに比喩を述べれば,洋服は機能主義で,和服は合理主義である。
この2 人の建築家は,年齢が20 歳と離れている上に,A はアメリカで活躍
し,Bはフランスで活躍した。Aが設計した住まいは,地面の形状にそって建
ち,屋根なども水平に伸びやかに広がり,プレーリー住宅というニックネーム
がぴったりのものであった。そしてこれは日本の影響だと自慢げに言う日本人
もいるが,内部空間は流れるようにつらなっていき,その中心には暖炉がある。
そして寝殿造りにみられるハレの空間とケの空間があった。A に住宅を設計し
て欲しいと依頼した家族の手紙が残っており,どのような交流があったかを知
ることができる。シカゴにいたA のもとに,スタンフォード大学の神学部の教
員になった若い家族から手紙が来た。A は,とても忙しうえにスタンフォード
は遠いと,ていねいに断る返事を書いたが,依頼者は粘った。六角形グリッド
プランで有名なハンナ邸(1937 年)ができるまでの記録が本になり,私たちは
依頼者と建築家の交流の手紙を目にすることができる。
Bも精力的だった。彼とともに仕事をした家具デザイナーのシャルロット・
ペリアンが「彼は仕事が来ないと,来るように雑誌を出版し,雑誌が出版でき
ないと,ラジオで俺に仕事をくれと叫んでいた」と証言している。Bは新しい
建築の5 原則をつくり,寸法体系をつくり,アイデアスケッチを描いた。弟子
達が,それをもとに設計をした。5 原則の中で,屋上庭園とピロティは理解し
やすい。Aは,住宅は大地に根を下ろすものだと考えたが,Bは,かつて家屋
は大地の中にはまりこんでいたが,鉄筋コンクリート構造によって大地から家
屋は持ち上げられ,ピロティ(pilotis)が提供される,と唱えた。そして屋上
庭園については,傾斜屋根は平坦な陸屋根(ろくやね)に変わり,庭は,家屋
の下,あるいは屋上に設けられる。この屋上庭園は,屋上スラブを一定の温度
に保ち,屋上スラブを保護する,という。Bも多くの住宅を設計したが,立地
環境と形態の関係が見えない。現代から振り返ると,沢山のモデルを創造して
くれたおかげで,若い建築家は設計のヒントを得ることができる。
東京の上野公園にBが設計した国立西洋美術館がある。彼の弟子である3 人
の日本人建築家が,Bのアイデアスケッチをもとに実施設計をした。弟子の腕
次第かもしれないが,世界中を見渡しても,彼の作品の中で一番仕上げが美し
い建築が日本に残されたことは幸いである。
注:建築家A はF.L.ライト(1867-1959),建築家Bはル・コルビュジエ
(1887-1965)のことである。評伝を意図した文章ではないので建築家A と建
築家Bとした。
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現場見学会の開催

2020/02/03
現場見学会の開催
去る1月29日、徳島市徳島町において建設中の仮称「徳島東警察庁舎 建設工事」へ、現場研修に行きました。まもなく卒業して社会に出ることで、建設産業への魅力や関心をより深める授業の一環として3年生のほぼ全員参加で実施しました。
現場では建設業者の監督から、建設概要を含め作業での細かい説明を受け、同時に質疑応答を行った後、現場を一巡し短い時間ではあったが有意義な見学会になりました。


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