インターネット特別展示室  (1)

この展示室は、徳島文理大学人間生活学部メディアデザイン学科と
徳島県立文書館の連携により共同制作したものです。

(県立文書館 第32回企画展 「徳島近代交通史−船から鉄道へ−」はこちらです)


「初三郎式鳥瞰図(ちょうかんず)」




  吉田初三郎 (よしだ はつさぶろう)

  (1884年〜1955年)
 
  大正時代に入り、鉄道や汽船などの交通手段が発達するにつれ、一般の観光が盛んになると、
  観光案内用のカラフルな地図(パンフレット)が、鉄道会社などスポンサーの広告を兼ねて
  数多くつくられるようになりました。

  吉田初三郎は、当時人気を博した代表的な作家で、大正時代後期から昭和の初めにかけて
  全国の観光案内図を作成しました。初三郎は、多くの地図や当時撮られ始めた航空写真などに
  基づいて、飛ぶ鳥のように上空から見下ろす「鳥瞰図(ちょうかんず)」の技法を用いたのです。

  実際には見えない遠くの景色を入れたり、中心部や観光地を強調するために拡大して詳しく
  書き込むなど、さまざまな工夫やディフォルメが行われています。拡大して詳しく見ていったり、
  衛星写真と比較するとおもしろいと思います。




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日本鳥瞰中国四国大図絵

日本鳥瞰中国四国大図絵
(大阪毎日新聞社 昭和2年)

中四国全域を描いた地図。
鉄道路線・汽船航路のひろがりがわかります。
各地域の有名な観光地などはデフォルメされており、
見ていて飽きることがありません
徳島県鳥瞰図

徳島県鳥瞰図
(阿波保勝協会 昭和5年頃)

紀伊水道から西向きに見た徳島の姿です。
中央に徳島の街を描き、
吉野川・那賀川などの河川と四国山地の山々など
徳島全体の様子がよくわかります。

阿波国池田町鳥瞰図

阿波国池田町鳥瞰図
(池田観光協会 昭和8年)

池田の街と吉野川を中心に書かれています。
剣山を水源にする祖谷川、高知の山々を水源とする
吉野川本流など、吉野川上流の様子がわかります。
徳島及小松島ヲ中心トスル鳥瞰図

徳島及小松島ヲ中心トスル鳥瞰図
(小山助学館 昭和6年)

徳島と小松島の街、鉄道路線と関西からの汽船航路を
中心に描かれています。
小松島まで伸びた鉄道により、
航路の中心がそちらに移っていた様子がわかります。
徳島市鳥瞰図

徳島市鳥瞰図
(昭和10年)

徳島市街の様子を中心に描いています。
当時観光の中心であった眉山の様子などが
詳しく書き込まれています。
景勝之小松島町鳥瞰之図

景勝之小松島町鳥瞰之図
(小松島町役場 昭和9年)

小松島港を中心に描いています。
整備が進みつつあった新港の様子もわかります。

阿波鉄道沿線名所図絵

阿波鉄道沿線名所図絵
(阿波鉄道株式会社 昭和6年)

鳴門の撫養から徳島の新町橋間
(新町橋から中原の区間は巡航船)、
池谷から鍛冶屋原間の路線を中心に描いた鳥瞰図です

立江寺

立江寺
(昭和6年)

立江寺の案内パンフレットに描かれた鳥瞰図です。
中央に境内があり、立江寺までの経路がわかります



その他、吉田初三郎の作品ではないが、同様の描き方で制作された地図


阿波鳴門

阿波鳴門
(昭和10年)

「三好作」となっています。
観光地であった鳴門の島々を中心に描いており、
千畳敷・観潮船・鯛網・わんわん凧など鳴門観光の目玉が盛り込まれています。




※ 画像はすべて個人蔵の資料から作成しました。

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