このように、社会的資産である文化財は、つねに消滅崩壊の危機にさらされているといえます。
近年、文化財を精度の高いデジタルデータとして取得する技術開発が進化しており、文化財を高精細に記録し、再現性に優れたデジタル情報の形で保存することにより後世に継承し、さらに、インターネットによる情報発信などに利用できるデジタルアーカイブ化が望まれています。
このような背景のもと、徳島文理大学の教授であり画家である飯原一夫氏の絵画を後世に継承するためデジタルアーカイブ化を行いました。
飯原一夫氏は、独自の画風で独特の世界観を醸し出す徳島の画家であり、「ふるさと徳島の面影」を描いた絵画を数多く残しています。その作品は、絵画的な価値はもちろん、徳島の歴史的遺産としても大変貴重なものであり、これらを次世代に継承し広く情報発信するために、デジタルアーカイブ化を推進する必要がありました。
今回我々は、e-とくしま推進財団調査・研究事業の助成を得ることができ、飯原一夫氏の絵画170点についてデジタルアーカイブ化を行い、それらを用いたインターネット上のデジタルミュージアムの構築いたしました。
きっと、あなたの心の原風景を見つけることができると思います。
ごゆっくり、ご覧ください。