音楽学部音楽学科 音楽療法コース
短期大学部音楽科 音楽療法コース

音楽療法コース

音楽療法コース

国家資格化を見据えて、先進の米国基準の音楽療法を学び、日本の地域で活躍する認定音楽療法士に

 

徳島文理がおこなう音楽療法とは

本学音楽療法コースは、1999年に日本で初めて開設されました。現在、アメリカ音楽療法協会(AMTA)加盟校、全国音楽療法士養成協議会養成校です。
 
音楽療法の本場アメリカに倣い、健康もしくは教育上のニーズを持つ人のために療法的な目的をもって音楽を使用する、ヘルスケアの専門職としての音楽療法士を養成しています。セラピストは、クライアント(対象者)の治療ゴール達成のために[歌う、聴く、動く、演奏する]といった音楽活動をデザイン。クライアントは入念に計画されたそれらの活動を経験することにより、問題となっている症状や行動[認知、運動、言語、情緒、社会的機能]の改善をはかります。これは、音楽レクリエーションあるいはピアノやギター伴奏による集団での歌唱とは明らかに異なるものです。
 
このため、本学卒業の音楽療法士は児童デイサービス、特別支援学校、高齢者施設、障害者支援施設、病院などで、発達障害をもつ子どもや認知症高齢者、精神障害をもつ人といった幅広い対象者に音楽療法サービスを提供しています。現在活動中の国家資格化に備えて、音楽療法先進国アメリカから世界基準(Global)の音楽療法を学び、日本の地域(Local)のニーズに応える、ヘルスケア分野での「グローカル人材」を輩出しています。
 

徳島文理がおこなう音楽療法教育

アメリカ音楽療法協会(AMTA)が定める「音楽療法臨床実施基準」に則って、教育をおこなっています。これは音楽療法士が従うべきセラピーの手続き[①紹介と受け入れ、②アセスメント、③治療計画、④実施、⑤ドキュメンテーション、⑥終結]を定めたもので、この臨床実施基準に従わない音楽活動は本来音楽療法とは呼べないものです。日本において音楽療法を確立し、国家資格化するために、音楽療法士が習得すべき必須の治療手続きであるといえます。
 
本学では、1人の専任教員が1つの学年を担当します。音楽療法は理論、実践、研究の3つの要素から成り立っています。同じ学年であっても理論を教える教員、実習担当の教員、というように分かれることなく、学年を受け持つ教員が理論のクラスで教えたら、臨床実習でもその学生が学んだことが実践できているか確認します。このようにして、教員がひとりひとりの学生が学んだことが着実に身についているか見ていきます。
 
さらに毎年、アメリカ音楽療法界の権威、マイケル・ローバッカー博士を招いて直接指導を受ける機会があります。キャンパスで音楽療法アプローチを学ぶことはもちろん、実習先に出向いて音楽療法セッションを見てもらい、アドバイスを受けることもできます。このような学びを続けた学生たちは、卒業と同時に音楽療法士認定資格(学部は1種・短大は2種)を得て、福祉、医療、教育現場の即戦力となることができます。短期大学部音楽療法コースでは、高齢者を対象とした音楽療法の理論や効果を理解し、演習や実習を通して即戦力を身につけます。さらなる学びを求めて、本学の音楽専攻科へ進学し、最上位の認定資格(専修)を得て就職する学生や姉妹校であるアメリカ、シェナンドー大学を初めとする、アメリカの大学へと進学する学生もいます。

 

音楽療法士資格を活かした就職は100%

日常では、確かな教育と徹底した個別面談を基本とします。毎年開催する「音楽療法士就職フォーラム」では、就職内定者や音楽療法士として働く卒業生による内定を得るまでの独自のノウハウ、現場の音楽療法士に求められることや仕事の実際などについてのプレゼンテーションに参加し、大学での学びをだんだんと実社会へと現実のものにしていきます。フォーラムでは、就職活動を控えた学生と日本各地で働く卒業生とのネットワークを構築することもできます。教員は、それぞれの学生が希望する就職の形(地域、事業所、対象者など)を大切にしながら、あなたの「学び」が「職業」になるまでをサポートします。
 
また、本学は看護師、薬剤師、社会福祉士、公認心理師、理学療法士、栄養士など13の医療職を養成する西日本有数の総合大学であり、音楽療法コースの学生も他の学科の学生と一緒に医学概論や臨床心理学などの授業を受けています。チーム医療において他のメンバーと協働でき、かつ音楽をツールとして援助をおこなうユニークな存在としての音楽療法士の活躍が期待されます。

 

志をもつ学生たちが少人数でアットホームでありながら、知的好奇心をもって学ぶコース

音楽療法コースには大好きな音楽を活かして人の役に立ちたいとの思いを胸に、学び、支え合う学生が全国から集まっています。少人数でアットホームな温かさがありながらも、互いに意見を交わし、実習で出会ったクライアントのために最良のセラピーが提供できるよう努力しています。それを支援する教員は学生ひとりひとりの現在の学びから、キャンパスライフ、未来の就職まで、常に対話をしながら関わります。

 
 
 

教員 PICK UP

井村 幸子(音楽療法関係科目)

音楽療法先進国アメリカから、音楽の療法的な活用について学びましょう。
大好きな音楽をとおして、人の健康や幸せをサポートする仕事が、ここにあります。
私たちと一緒に音楽療法を学び、あなたの輝く未来を切り開いてください。 
 
 
 

千葉 さやか(音楽療法関係科目)

音楽を通して様々な人に寄り添うことのできる、そんな魅力を持つ音楽療法。
その音楽療法の魅力を伝えていく中で、日々、学生の気持ちに寄り添いながら誠実に向き合うことを大切にしています。
講義や実習では主に、高齢者と子どもを対象とした音楽療法の科目を担当しています。
ぜひ一緒に、音楽療法を勉強してみませんか。