本学保健福祉学部は、2017年4月、徳島キャンパスに口腔保健学科を新設しました。4年制私立大学では中四国エリア初の歯科衛生士養成課程であります。口腔保健学科は、ライフステージのあらゆる場面で「口から全身の健康を守る」担い手として、健康寿命の延伸に貢献できる専門性の高い歯科衛生士の養成をめざします。
急速に進む高齢社会においては、生活習慣病の予防や介護予防に加え、生活の質的向上や心身の健康保持など多彩なニーズに応じたケアが不可欠です。そのためには関連職種が連携して、患者の退院後の生活や要介護者などを地域全体で支援するシステムの構築と人材の養成が急務であります。
本学部は、徳島キャンパスの人間福祉学科、看護学科、理学療法学科に口腔保健学科が加わり、香川キャンパスの診療放射線学科と臨床工学科の合わせて6学科を擁し、より良いケアが行えるよう医療と福祉の両面から健康と福祉増進に向けた教育および研究を推進しています。各専門職としての知識と技術を学ぶとともに、学科間で連携を図った学びの場が充実しており、チーム医療で必要な心構えやコミュニケーション能力をしっかり身につけることができます。
大学の使命として、教育、研究とともに地域貢献が従来にも増して重視されるようになってきました。すなわち地域の課題に取り組み、地域で活躍する人材育成の拠点として大学に大きな期待が寄せられています。本学保健福祉学部は、地域社会、行政およびNPO等各種団体と連携し、介護、子育て、認知症サポーター養成、性教育、転倒予防、訪問リハビリテーション、看護師卒後教育等、幅広い分野で地域の課題・要請に応え活動してきました。保健・福祉の分野は地域貢献の一つの柱であり、今後さらに各学科が協力して活動の幅を拡げていきたいと考えております。